おがさわら丸の出港と見送りダイブ!

小笠原の名物の一つとして「見送り船」と「見送りダイブ」があります。
このお見送りの様子は度々小笠原を紹介したTV番組でも紹介されるほど感動的なものです!

 

おが丸と並走する見送り船の様子

ここで言うお見送りとは、父島・二見桟橋から出港してゆくおがさわら丸を追って見送り船がしばらく並走、おが丸のデッキに出ている乗船客・島から去る人たちに向けて「いってらっしゃい」や「ありがとうございました!」と声をかけ全力で手を振りながら、時には目立つようにパフォーマンスをしながら最後の別れを惜しむもの。
見送り船とは、おがさわら丸の”お見送りするため”に島の各ショップが出す船のことを指します。

見送りダイブとは、お見送りの最後の瞬間に見送り船から海に向かって飛び込むことを言います。
“見送りダイブ”の様子をおが丸から見ていると迫力満点!
ほとんどの見送り船から順次ダイブしてゆくので、おが丸デッキからはダイブが行われる度に歓声と拍手が起こります。

おが丸から見る何隻もの見送り船の並走の様子、そこから「いってらっしゃい!」と声をかけてくれるお世話になった島民の人たちの様子、そして次々と海に飛び込んで行く様子…それら全てがとても感動的で、小笠原の最後の瞬間を劇的に彩ります。

小笠原に来られるたいていの観光の方は、時間の関係で一航海で帰ってしまいます。
それは”乗ってきたおが丸に乗って帰ってゆく”ということなので「出港してゆくおが丸の様子を見られない」ということになります。

この見送りダイブは、各ショップ(イルカ船、ダイビング船など)が善意で行っているものでお金など一切かかりません。
誰でも気軽に見送り船に乗り見送りダイブを経験することは可能ですが、もしも見送りダイブがしてみたい!と思っても残念ながら、一航海の滞在ではこの見送り船には乗ることができません。
この見送り船に乗れること、そして見送りダイブができるのは、一航海以上の予定で島に滞在しないとできないこと。
つまり、最低でも一週間以上の滞在期間が必要になります。

この感動的なお見送り、あなたは見送られる側ですか?それとも見送る側ですか?

 

おが丸を追いかける見送り船からの風景

 

上にも書きましたが、この「見送り船」は各ショップが自主的にやっているもので、見送り船に乗りたいと思ったなら一度ツアーなどでお世話になった事があるショップを頼ってみるといいでしょう。(ショップによっては見送り船を出していないショップもあるので出港日までに問い合わせておきましょう♪)
また、見送り船を出していても安全面の問題から「見送りダイブ」を行っていない船もあるので、どうしても見送りダイブがしたいという人はその点も事前に確認が必要ですね!

 

出港してゆくおがさわら丸に並走する見送り船の様子

 

なお、この「見送り船」に乗るのに特別な料金はかかりません。
これは各ショップが赤字覚悟(笑)の心意気で行っている粋な行為です♪
もしも見送り船にご乗船の際は船長や船のスタッフの方々に一言お礼を伝えるようにしましょうね。
また、天候や海況によっては見送りダイブが中止になることもあるのでご注意ください。

 

見送り船からダイブをした後の一コマ。奥に見えるのが竹芝へ向かうおがさわら丸です。

 

最後に。
2014年と古いものですが、おがさわら丸から見送り船の様子を撮ったもの。
(動画にはPAPAYAの船からの見送りダイブの様子が映っていますが、現在ではPAPAYAでは見送りダイブは行っていません。)

 

※ 繁忙期(5月の連休、7月下旬から8月末までの夏季、9月の連休、年末年始)にあるおがさわら丸着発便スケジュールの際はこの「見送り船」が出ていないことが多いので、繁忙期に来られる方は事前にご確認ください。

また、繁忙期ならではのお見送り方法として「青灯ダイブ」もありますので、青灯ダイブについては別のエントリーにてご紹介します♪
「青灯台にて。」を追加しましたので併せてこちらもお読みください♪