ガイドブックなどに載る小笠原の名所は数あれど、
個人的にここだけは必ず行って欲しいのが今回紹介する「ウェザーステーション」です。
ウェザーステーションは、父島の南側・三日月山にある展望台のことを言います。
正式名称は「三日月山展望台」と言いますが、この場所に数十年前までドーム状の気象観測施設が建っていたことからウェザーステーションと呼ばれるようになり”ウェザー“の愛称で呼ばれ親しまれています。
ウェザーステーションは、屋根付きの木造施設とその周辺に公衆トイレ、車が数台駐められるだけの駐車場があるだけの他には何もない場所です。
ですが、ここから見える景色は小笠原随一と言っても過言ではないほどの絶景。
右手には西島、左手には二見湾の湾口を一望できその手前にはあるのは烏帽子岩、その先には南島。
そして天気が良ければ50kmほど南にある母島も見ることができます。
それ以外は、ただただ海が拡がるだけの景色。
天気が良ければ青い空、碧い海。
天気が良くなくとも空に描かれた無数の雲を、そして風に吹かれ揺れる海面を、365日、一日として同じにならない景色をこのウェザーステーションから眺めることができるでしょう。
タイミングが合えばおがさわら丸・ははじま丸が二見湾を行き来する様子を見ることができますし、ザトウクジラのいる季節(例年12月から5月くらい)にはブロウや時にはブリーチ(海面から跳ね上がる)様子を見ることができるんです♪
(目をこらせば、ウェザー眼下の海を泳ぐイルカだって見付けることができるかも!)
ウェザーステーションは『夕陽の名所』として有名で、毎日夕陽の時間には観光客や島民などたくさんの人がウェザーに集まり夕陽を見に来ます。
綺麗な夕陽を見ることは勿論のこと、空が焼ける様子だったり時にはグリーンフラッシュなどを期待してたくさんの人が集まります。
また、夜には『星空観察』もできるので新月の時期や夜間に雲が出てない夜などは真夜中でもウェザーに通う人がいるほどなんです。
(ただし、ウェザーへの道中も登坂から街灯がないので、徒歩で行かれる際は懐中電灯、またはスマートフォンを使ってのライトを事前に用意しておくようにして下さい。)
ウェザーステーションの人気は夕陽の時間帯だけに限ったことではなく、島民にとっては憩いの場にもなっているのでお昼時にはパンやお弁当(時にはカップラーメンまで)を持って海を見ながらランチだったりブランチを楽しんでいるのです。
また、海風に当たりながらお昼寝をするために…
単にぼ〜っとするために…
のんびりおしゃべりや一人で考え事、海風を感じながらの読書、はたまた楽器の練習…
などなど、ウェザーを利用する人の多種多様なこと。
そうは言っても、決していつも混んでいるわけではなく意外と誰も居ない時間もあってふらっと行ってみたら”ウェザー貸し切り!この絶景独占♡”なんてこともよくあることなんですよ♪
街の中心地から行くには車やバイクでは5分ほど、徒歩で行くには約20分(+坂道を上り続けるので着いた頃には結構いい汗かきます。笑)ほどかかります。
レンタルバイクなど使えばサクッと行ける場所ですが、歩いて行くにはやや大変。苦笑
(こちらのエントリーではウェザーステーションまでの道のりを紹介します♪)
それでも、小笠原滞在中に必ず一度は(一度と言わずに毎日行って欲しいけど!)行って欲しい場所です。
ぜひ、これぞ小笠原!という景色を見にウェザーステーションへ行ってみて下さい。
きっとあなただけにしか見られない素晴らしい絶景が待っているはずですよ。
あぁ〜、ウェザー行きたい…ボソッ