父島には幾つかの灯台がありまして、今回ご紹介するのは以前の記事にてご紹介した青灯台と同じく二見湾内にありますもう一つの灯台「赤灯台」です。
「青灯台」は東町からすぐに行ける場所にあり海遊びにも釣りにも憩いの場にもなる馴染み深い灯台なのに対し、
「赤灯台」はかなりのマイナーな灯台。
「青灯台」に比べて地味〜な「赤灯台」。
灯台の規模も小さく青灯台と比べたら推定半分ほどの大きさ。
そんな赤灯台へ行くには青灯台付近から行くには清瀬を過ぎ、とびうお桟橋のある奥村をさらにぐるっと回り込む必要があり、それがまた結構遠い。苦笑
なのでなかなか気軽には行けない場所。
また、二見漁港の側にあるということも有り近づきがたい雰囲気があるのも確か。
そんなこともあってか近いようで遠い場所にある「赤灯台」。
おがさわら丸の入港時(旋回のタイミングで)やとびうお桟橋から出港するツアー船に乗れば出港後に通過するのですぐ近くで見ることができますね。
あとは、ははじま丸の停泊位置からはだいぶ近くで見ることができるので、ぐるっと回り込むほど気合いのない方などは二見港の桟橋側から見るのが良いでしょう。
そんな「赤灯台」ですが、その立地は製氷海岸と繋がる場所にあるので意外と知られていないかも知れませんが製氷海岸同様、枝サンゴの群生地帯となっていて製氷海岸とはまた違う雰囲気の枝サンゴを見ることができるのでちょっとしたスノーケリングスポットにもなっているのです。
ただし、漁業関係者以外立ち入り禁止とありますので、漁業関係者様に迷惑をかけないよう自己責任でお願いいたします。
ところで、赤灯台の手前にはひときわ目を引く巨大な岩があります。
調べて見るとこの岩の名は「二見岩」。
実は“二見湾”の名前の由来となっている由緒ある岩だったのです。驚
名前の由来に関する話は一旦置いておいて、私自身 残念なことに鉱物に関しての知識は全くないので詳しいことは分かりませんがこの二見岩の岩肌は他ではなかなか見られない形状の岩。
小笠原諸島で有名な鉱物と言えば「無人岩(ボニナイト)」を良く聞きますが、他は「枕状溶岩」などの地質学的にもとても貴重なものがいくつもある(らしい)ので、もしかしたらこの二見岩も価値ある岩なのかも知れません。
ここはそんなに頻繁に足を運ぶ場所ではありませんが(苦笑)、行くたびにこの岩肌に見とれてしばしの間うっとりしています♪
なので、個人的には赤灯台と言えばこの岩が「赤灯台」の本体なんじゃあないかと思っているほどです。